2024/11/15 11:03
商品ページには、載せきれないieiの家具にまつわる裏話や、込めた思いなどを製作者に存分に語ってもらい、より家具や物作りなどの距離感をグッと身近なことに感じてもらえたら嬉しい読み物コーナー「イエイの家具の話」
記念すべき第1回目は、two lifeです!
ieiの家具でも定番のこの家具の誕生から、現在までを詳しく深掘りしました!
Vol.1 two life
今回は一番最初の記事っていうことで、一番長い期間作り続けている"two life"というスツールについて。
実はこの家具は僕が学生の頃に考案したスツールで、かれこれ16年作り続けてますね。長いっすね。笑
“two life”はスツールとして座るだけではなく、引き出しをつけて収納という機能を併せた家具になってます。
この家具を作ろうと思ったきっかけですが、学生の頃から家具が好きでよく買ってて、何せ貧乏学生だったもんで金銭的に買う場所は今でも名前覚えてます。「リサイクルショップ アーク」今あるようなおしゃれなリサイクルショップでもなく、本当に普通の個人経営のお店で、たま〜〜〜に掘り出し物があるので、発掘しに行ってましたね。
すみません、話が逸れました。
あるあるだとは思いますが、何脚か椅子やスツールが家にあると実際に座るモノはその中の1、2脚くらいであとはインテリアの一部として植物を置いたりしているものが多かったですね。
だから座る以外の機能もあればいいなと思って、当時思い付いたのが引き出しをつけるということ!発想自体はめちゃくちゃ単純で恥ずかしい!
なのでデザインの落とし所が大事かなと思い、試行錯誤をして現在の形に落ち着きました。
droog designというオランダのデザインの中のTejo Remy の"Chest of Drawers”が好きだったこともあり、そこからも影響を受けていると思います。
ただ引き出しの付いたスツールにするのは嫌だったので、スタッキングができるような脚にして積み重ねるとキャビネットとして見えるように設計して、あと細かい気配りとして取手は座った時に足に引っかかりしないように、柔らかい革ひもを使ったり、引き出しの内側サイズはA4クリアファイルが入るサイズにしてます。
スツールとして、キャビネットとして2つの姿を持ち合わせているということ、ieiから離れて購入していただいたご家庭でどう生きていくのかという意味を込めて名前は “two life(2つの生き方)”にしてます。
そんなこんなで作り上げたこのスツールですが、大学の卒業制作の時には20脚ほど作り、約2.5mくらいの高さまで積み上げて展示をしてました。卒業制作の時にはあと2種類の家具も展示していたのですが、その2種類も個人的に思い入れの強い家具なのでいつかここで書けたらいいなと思います。
何年か前に購入してくださった方が、追加で注文してくれたりすると使っていただけてるんだなと実感できてとても嬉しくもいます。
僕が元気な間は作り続けていると思うので、いつでもご連絡ください!!